ビットコイン強気派にとって魅力的なエントリーポイントになり得る価格水準は？ | CoinDesk JAPAN（コインデスク・ジャパン）

• ビットコインのトレーダーは、今市場に参入するか、それとも下落を待つかというジレンマに直面しているかもしれない。
• マーカス・ティーレン氏は、5月の高値のサポートレベルまで下落すれば、よりリスクとリターンのバランスが取れたエントリーポイントとなるだろうと指摘している。

ビットコイン（BTC）が過去最高値付近で推移する中、上昇トレンドに乗ろうとするトレーダーはジレンマに陥っているかもしれない。今エントリーすべきか、それともより有利な反落を待つべきか。

10xリサーチ（10x Research）の創業者、マーカス・ティーレン（Markus Thielen）氏によると、5月の高値でレジスタンスレベルからサポートレベルに転じた11万2000ドル以下への反落が最良のエントリーポイントになるという。

「より有利なリスクリワード比のエントリーポイントとなるため、ビットコインが11万1673ドルのブレイクアウトレベルを再び試すことを期待している」とティーレン氏は7月28日の顧客向けメモで述べた。

リスクリワード比は、投資の潜在的損失と潜在的利益を比較したもので、トレーダーが潜在的な利益がそれに関連するリスクに見合うかどうかを判断するのに役立つ。トレーダーは通常、リスクリワード比を少なくとも1:2にすることを目標としており、BTCの場合には11万1673ドルのような主要なサポートレベル付近で強気のエントリーが必要となる。

市場はより大きな強気相場に入る前に、ブレイクアウトポイントを再訪するのが一般的だ。つまり、11万1673ドルへの反落の可能性も排除できない。記事執筆時点では、BTCは11万9000ドル前後で横ばいで推移しているが、27日にはアメリカと欧州連合（EU）が過去最大規模の貿易協定を締結したとの報道を受け、1%以上上昇した。

しかし、もし意味のある反落が起こらなかったらどうなるだろうか。その場合には、最良のエントリーポイントは12万ドルを超え、7月14日と23日の高値を結ぶトレンドラインを上抜けたブレイクアウトが確認されるだろう。

「下降トレンドラインを上抜け、特に12万ドルを上抜けた状態が持続すれば、トレンドへの再参入が正当化される可能性があるが、非常にタイトなストップロス設定が必要になるだろう」とティーレン氏は述べている。

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