ビットコインは11万8000ドル割れ、ドルインデックスは5週間ぶりの高値──米GDPは第2四半期に3%成長 | CoinDesk JAPAN（コインデスク・ジャパン）

• ビットコインは11万8000ドルを下回って取引されている。アメリカの経済成長データがドルインデックスを5週間ぶりの高値に押し上げたことを受けての動きだ。
• ドルインデックスは99.34に上昇し、6月23日以来の高値となった。
• 市場観測筋は、米ドルのショートポジションが過度に積み上がっていることによる潜在的なリスクに懸念を示している。これは株式市場や暗号資産市場に影響を及ぼす可能性がある。

データソースのTradingViewによれば、主要通貨に対する米ドルの価値を示すドルインデックスは99.34に上昇し、6月23日以来の高値をつけた。

予想を上回る米国内総生産（GDP）データの発表を受け、米ドルに買い注文が殺到した。このデータによって、第2四半期に経済が年率3%拡大したことが示された。

輸入の急減がGDPを押し上げた。一方、消費者支出は第1四半期の0.5%増に続いて1.4%増加し、国内需要の回復を示している。これに対し、国内総購買価格指数は第1四半期の3.4%増から1.9%増に低下した。

この好調なGDPデータによって、米連邦準備制度理事会（FRB）が30日の会合で金利を据え置くとの見方が強まったと考えられる。

ドルインデックスはここ数週間安定した動きを続けており、1月の110.00ドル超えの高値からの急落トレンドに終止符を打っている。一部の観測筋は、この安定によって米ドルのショートが解消され、世界の準備通貨である米ドルの上昇モメンタムと暗号資産（仮想通貨）市場の下落圧力が強まるのではないかと懸念している。

シンガポールに拠点を置くQCPキャピタル（QCP Capital）のマーケット・インサイトチームは、「米ドルのショートポジションが過剰となっていることから生じる短期的なリスクがあると考えている。2025年の大部分についてコンセンサスがとれたシナリオは、進行中の関税戦争を受けたドル安を前提としてきたが、米ドルは年初来ですでに10%下落しており、これ以上どの程度下落するのか疑問だ」と指摘した。

このチームは、「米商品先物取引委員会（CFTC）のデータによれば、トレーダーは米ドル円で極端にショートポジションを取っている。このポジションは単なるコンセンサスではなく、時間とともに資金調達コストも重くなる。我々の見解では、市場は米ドルのショートスクイーズに対してますます脆弱になっており、株式や新興国市場、暗号資産などにわたってリスクオフの巻き戻しを強いられる可能性がある」と指摘した。

｜翻訳・編集：林理南
｜画像：3D Rendering
｜原文：BTC Tentative, Dollar Index Hits 5-Week High as U.S. GDP Grew 3% in Second Quarter

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