最近では「EXPO 2025 大阪・関西万博」のEXPOホールで開催された「XNAMBA MUSIC FESTIVAL -showcase-」に協力。600インチのフルスクリーンと270度の壁面プロジェクションマッピングを活用した没入型演出とともに、5組7名の人気VTuberによるライブパフォーマンスと、ファンとVTuberがリアルタイムに交流ができるバーチャル・ミート&グリートをサポートした。
〈「EXPO 2025 大阪・関西万博」のEXPOホールで開催された「XNAMBA MUSIC FESTIVAL -showcase-」〉〈ファンとVTuberが3D映像でリアルタイムに交流したバーチャル・ミート&グリート〉〈3DアバターにAIを搭載した「AIエージェントボックス」のデモも実施〉## 2035年には180兆円の市場規模に
AIによる没入型3D配信を実現する「Mawari」がDIO(Decentralized Infrastructure Offering)開始──読者に特別コードを提供 | CoinDesk JAPAN(コインデスク・ジャパン)
「AI ✕ Web3」という今、最も熱い、最先端の領域で注目を集めるプロジェクトがある。AIによる没入型3D体験をグローバル配信する「Mawari」だ。
2017年に設立されたMawariは、昨今のAIブーム、Web3ブームに “便乗した” プロジェクトではない。次世代のコミュニケーションとエンターテインメントを切り拓く「Spatial Computing(スペーシャル・コンピューティング)」、いわゆる「空間コンピューティング」のパイオニア企業として、これまでに、Netflix、KDDI、T-Mobile、BMWなどのグローバルブランド向けに50件以上の商業プロジェクトを成功させている。
最近では「EXPO 2025 大阪・関西万博」のEXPOホールで開催された「XNAMBA MUSIC FESTIVAL -showcase-」に協力。600インチのフルスクリーンと270度の壁面プロジェクションマッピングを活用した没入型演出とともに、5組7名の人気VTuberによるライブパフォーマンスと、ファンとVTuberがリアルタイムに交流ができるバーチャル・ミート&グリートをサポートした。
空間コンピューティングの市場規模は2035年までに1.2兆ドル(約180兆円)を超えると予測されている。アップル、メタといった大手テック企業は、3Dヘッドセット、あるいは「スマートグラス」と呼ばれる3Dコンテンツ用のデバイスを開発している。さらに今年5月、ChatGPTを展開するオープンAIが、元アップルの天才デザイナー、ジョナサン・アイブ氏が共同設立した企業を買収し、大きな注目を集めた。
空間コンピューティング、AIによる没入型3Dの普及には、使いやすく、リーズナブルなデバイスの開発が不可欠だが、もう1つ大きなテーマがある。高精細な3Dコンテンツを世界中に、リアルタイムかつ最適なパフォーマンスで届けるためのコンピューティング・パワーだ。
大規模なデータセンターにCPUを大量に集積し、さらにキャッシュサーバーを分散させて、コンテンツをユーザーの近くに置くCDN(コンテンツ・デリバリー・ネットワーク)と呼ばれる仕組みも存在するが、空間コンピューティングには、従来のコンテンツ配信よりも高いインタラクティブ性、リアルタイム性が求められる。
そこで、AIによる没入型3Dコンテンツを配信するためにMawariが開始するのが、世界中に分散型インフラのネットワークを広げるための新たな仕組み「分散型インフラストラクチャ・オファリング(DIO:Decentralized Infrastructure Offering)」だ。
“没入できるインターネット”をつくるのは、大手企業ではなく、私たちが“つくる側”へ
この取り組みは、DePIN(Decentralized Physical Infrastructure Network)、日本語で「分散型物理インフラネットワーク」と呼ばれるものの一種でもある。DePINはWeb3の社会実装という点においてDAO(分散型自律組織)とともに大きな期待が寄せられている。アメリカでは、航空機のフライトデータを追跡するDePINスタートアップが、スペースXで衛星を打ち上げ、そのデータの精度を高めようとしている。また自動車のドライブレコーダーから高精度な地図作成を行うDePINプロジェクトや、小さなデバイスを付けて走行データを集めるDePINプロジェクトなどもある。
DePINを簡単に説明すると、社会にとって必要となる新時代のインフラをブロックチェーンを生み出した分散型の考え方/仕組みで実現しようというもの。つまり、Mawariの取り組みは、没入型3Dコンテンツを配信するネットワークをユーザーの手で作り上げようという試みだ。
MawariのDIOでは、CPU環境を持っている人を対象に「ガーディアンノード・オペレーター」ライセンスを販売する。ライセンスを購入した人は、ノード・オペレーターとなって、3Dアバター、AIエージェントなどのコンテンツサービスを高速かつリーズナブルな費用で配信するための分散型インフラ構築に参加する。
ビットコインに例えるなら、マイナーとなって、ビットコインブロックチェーンの維持・運営に参加し、ビットコインブロックチェーンを支える一員になるということだ。
Mawariの概要、「DePINありき」のトレンドに着目したプロジェクトではなく、従来的な中央集権型のインフラでは解決が難しい課題をクリアするために「必然的に」DePINに行き着いたことなどは、別途取り上げているので、ぜひ参照してほしい。
KDDIとインフラ運営パートナーとして連携
Mawariは世界のトップVCから支援を受けているほか、日本の大手キャリアとも手を組んでいる。
2024年11月、KDDIはMawariが構築するDePINのインフラ運営パートナーとなった。Mawariの3Dコンテンツ配信インフラである「Mawari Network」には、その役割に応じて複数の数種類のノードが存在するが、ネットワークの維持・検証を担う「ガーディアンノード・オペレーター」に対して、KDDIはホスティング環境を提供。すでに複数の企業が参加を表明している。
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DIO開始にあたって、CoinDesk JAPANの読者には、特別コードが提供される。以下のサイトにアクセスし、購入時にコードを入力すると、「ガーディアンノード・オペレーター」ライセンスが優待価格で購入可能となる。